たった一つの冴えた生き様

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コラム

【読書コラム】「理系」という生き方- Stand On the Spectrum

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は毎日新聞化学環境部によって書かれた『「理系」という生き方』。この本では理系という切り口で教育論を論じている本であり、僕がもともと違和感を抱いていた「理系」「文系」という区分…

【読書コラム】スカイ・クロラ - 人生のミッションという名の退屈凌ぎ

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は森博嗣さんの小説「スカイ・クロラ」。この作品はアニメ映画にもなったこともあり、割と有名な小説だと思います。僕個人としても思い入れがある作品で、考察しがいのある話なので、今回…

【読書コラム】文脈力こそが知性である - 「空気を読め」の本当の意味

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は齋藤孝さんの「文脈力こそが知性である」です。斎藤さんは明治大学で文学部の教授をなされている方で、「声に出して読みたい日本語」や「語彙力こそが教養である」などの著書でも有名な…

【読書コラム】服従 - アドラー心理学は特効薬なのか?

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はフランスの現代作家ミシェル・ウェルベック氏の「服従」。この小説はイスラム化するフランスを描いた近未来小説であり、政治や思想、アカデミズムなど、まさに現代ヨーロッパが直面して…

【読書コラム】宇宙創成 - 「なぜ?」を見つけるための多様性

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はサイモン・シン氏の「宇宙創成」。この筆者は「フェルマーの最終定理」や「暗号解読」などの自然科学の分野のノンフィクションを書いている方で、この三作に共通しているのは、とても複…

【読書コラム】天才感染症 - 我々は本当に頭が良くなりたいのだろうか?

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はアメリカのSF小説「天才感染症」。作者はデイヴィット・ウォルトンという作家で、アメリカのウォール・ストリートジャーナル「ベスト・ブック・オブ 2017」のSF部門の年間1位に輝いた小…

【読書コラム】文明崩壊 - 「地球にやさしく」論は今すぐ投げ捨てるべき

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はジャレド・ダイアモンド氏の「文明崩壊」。同著者の「銃・病原菌・鉄」を読んだことをきっかけに、氏の鋭い洞察と明快な文章力に魅力を感じ、ほかの著作も読んでみようとして手に取った…

【読書コラム】ハイ・ライズ - テクノロジーという欲望のアンプ

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はイギリスのSF作家J・G・バラード氏の「ハイ・ライズ」。2015年に実写映画化した作品らしいので、小説は読んでいなくても、映画は見たことがあるという方もいるかもしれませんね。 かな…

【読書コラム】FU○K IT - amazonで1円で売ってる人生論

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はジョン・C・パーキン氏の「FU○K IT」(伏字は自主規制です(笑))。その衝撃的なタイトルに興味を惹かれて手に取りましたが、自分の価値観に非常に近いと感じ、人生における愛読書にす…

【読書コラム】ペンギン・ハイウェイ - ジャバウォッグを越えてゆけ

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウェイ」。アニメ映画化したりとなにかと話題の小説です。 実はこの記事を書く前々日に読み終わったばかりではありますが、かなり考察しがいのある小…

【読書コラム】フラット化する世界 - 先進国におけるグローバル化の意味

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はトーマス・フリードマン氏の「フラット化する世界」。もう十年くらい前の本ですが、2000年代から急速に進んでいるグローバル化の流れを理解するうえでは、今でも十分参考になる本だと思…

【読書コラム】浮世の画家 - 独善と臆病の境界

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はカズオ・イシグロさんの「浮世の画家」。カズオ・イシグロさんの小説のコラムとしては「わたしを離さないで」に続いて二作目になります。 【読書コラム】わたしを離さないで - 生きる目…

【読書コラム】思考は現実化する - 合わない本から見えること

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はナポレオン・ヒル氏の「思考は現実化する」。タイトルからしてこの本に喧嘩を売っているようにも思われたかも知れませんが、特にそういうつもりはありません(笑)。 おことわり 総括 …

【読書コラム】銃・病原菌・鉄 - 人生という名のぶん投げられたプロジェクト

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はジャレド・ダイアモンド氏の「銃・病原菌・鉄」。これまで、この読書コラムでは小説のみを対象にしていましたが、色々と考えさせられる本だったため、今回はこの本について書くことに決…

【読書コラム】植物図鑑 - 植物図鑑に学ぶAI時代の生存戦略

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は有川浩さんの「植物図鑑」。正直もともとコラムは書くつもりはなかったのですが、ちょっと書くことが思いついたので記事にしようと思います。 タイトルからなんとなくわかるかも知れま…

【読書コラム】ハーモニー - 意思と現象のディスハーモニクス

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は、私が最も好きな小説と自信を持って言える、伊藤計劃さんの「ハーモニー」。以前記事にも書いたとおり、11月に参加した読書会の課題本にもなった本です。 初めて読んだときからこの小…

【読書コラム】コンビニ人間 - 被害者意識と加害者意識

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は芥川賞受賞作でもある村田沙耶香さんの「コンビニ人間」。私は読書会の課題本になったことをきっかけに読んだのですが、さくっと読める割には凄く考えさせられる本だと思いました。流石…

【読書コラム】わたしを離さないで - 生きる目的を考える

こんにちは! 前回のモモに引き続き、今回も読書コラムを書いてみたいと思います。テーマ本は9月に読んだ本まとめでも紹介したカズオ・イシグロ氏の「わたしを離さないで」。正直この本は自分の中でも結構衝撃的な読書体験となったので、「生きる目的を考え…

【読書コラム】モモ - 描かれた物語と描いていく物語

こんにちは! 今回は新たな試みとして、読書コラムを書いてみたいと思います。テーマは最近読書会で課題本となったのをきっかけに読んだ「モモ」についてです。かなりいろいろ考えさせられる本だと思ったので、この本を読んで感じたこと等を書いていきたいと…