たった一つの冴えた生き様

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コラム

【読書コラム】人間アレルギー - 仲間という言葉の射程距離

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は精神科医の岡田尊司さんの『人間アレルギー なぜ「あの人」を嫌いになるのか』(新潮文庫)。 この本は、対人関係の諸問題を「人間アレルギー」という概念による統合するという提案と、…

【読書コラム】中学生からの哲学「超」入門 - 異なるコンテキストを持ち寄る場

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は竹田青嗣さんという方の新書『中学生からの哲学「超」入門』(ちくまプリマー新書)。この本の著書は、早稲田大学の教授の方で、哲学や文芸を専門とされているようです。 タイトルは中…

【読書コラム】すばらしい新世界 - 白馬の王子様のジレンマ

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はイギリス作家オルダス・ハックスリー氏の小説『すばらしい新世界』(講談社文庫)。1932年に世に出された小説ですが、未だに読み続けられているディストピアSFの金字塔的な存在と言って…

【読書コラム】わかりあえないことから - 「エモい」はなぜ市民権を得たか

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は平田オリザさんという方の新書『わかりあえないことから - コミュニケーション能力とは何か』(講談社現代新書)。この本の著書は、劇の演出家として活躍されている一方、東京藝術大学…

【読書コラム】世界の中心で愛を叫んだけもの - セカイの破壊という愛の形

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は米作家ハーラン・エリスン氏の小説『世界の中心で愛を叫んだけもの』(ハヤカワSF文庫)。さまざまなメディアで良くオマージュに使われる印象的なタイトルなので、タイトルだけは聞いた…

【読書コラム】日本の分断 - 共感が促進する分断と同調圧力

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は吉川徹さんという方の新書『日本の分断 - 切り離される非大卒若者(レッグス)たち』(光文社新書)。この本の著書は、計量社会学の教授の方で、社会意識や学歴についての研究をなさっ…

【読書コラム】ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを - 自身の中の不寛容

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は米作家カート・ヴォネガット・ジュニア氏の小説『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』(ハヤカワSF文庫)。SF文庫には分類されているもののSF要素は少なく、どちらかと言うと…

【読書コラム】反省させると犯罪者になります - 「嫉妬してはいけない」という無意味な言葉

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は岡本茂樹さんという方の著書『反省させると犯罪者になります』(新潮新書)。著者は、刑務所で受刑者の方に対して更生支援をなさっている方のようです。そのエキセントリックなタイトル…

【読書コラム】失敗学のすすめ - 住宅ローンの功罪

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は東京大学名誉教授の畑村洋太郎さんという方の著書『失敗学のすすめ』(講談社文庫)。この本は、世の中で忌避されがちな「失敗」から学ぶことの大事さや、創造性における失敗の必要性に…

【読書コラム】万物理論 - 感情の神聖化への抵抗

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はSF作家グレッグ・イーガン氏の長編小説「万物理論」(創元SF文庫)。グレッグ・イーガン氏は現代最高のSF作家とも名高いオーストラリアの作家さんで、非常に高度な自然科学・テクノロジ…

【読書コラム】パリピ経済 - マスコミ的ヒエラルキー

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は博報堂ブランドデザイン若者研究所の原田曜平さんという方の新書『パリピ経済』(新潮新書)。この本は、ここのところ良く耳にする「パリピ」の生態に迫りつつ、その特性と市場経済につ…

【読書コラム】結晶世界 - 可能性の魅力とモラトリアム

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はSF作家J・G・バラード氏の長編小説「結晶世界」(創元SF文庫)。J・G・バラード氏の小説としては以前「ハイ・ライズ」(創元SF文庫)でもコラムを書きましたが、なかなか癖のある表現と…

【読書コラム】教室内(スクール)カースト - 「モテるのが正義」という価値観

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は鈴木翔さんという方の新書『教室内(スクール)カースト』(光文社新書)。この本は、おそらく誰もが一度は耳にしたことのある「スクールカースト」について論じた新書です。この本を読…

【読書コラム】The Indifference Engine - 自己愛の役割

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は伊藤計劃さんの短編小説「The Indifference Engine」(早川書房)。このブログを読んでいる方であればご存知の通り、筆者の伊藤計劃さんは僕の大好きな作家さんなのですが、先日始めて…

【読書コラム】友だち幻想 - クオリアの檻と共感幻想

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は菅野仁さんという方の新書『友だち幻想 - 人と人の<つながり>を考える』(ちくまプリマー新書)。ややドライにも思えるタイトルですが、中身はいたって真面目で、深い優しさが込めら…

【読書コラム】下流志向 - ゆとり世代の処世術(後半)

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は思想家の内田樹さんの『下流志向 - 学ばない子どもたち働かない若者たち』(講談社文庫)。先日は前半部分を投稿しましたので、今回は後半です。後半では主に現代の生き抜き方について…

【読書コラム】下流志向 - ゆとり世代の処世術(前半)

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は思想家の内田樹さんの『下流志向- 学ばない子どもたち働かない若者たち』(講談社文庫)。著者の内田さんがどのような方なのかは正直言って存じ上げないのですが、この本を読んでなかな…

【読書コラム】ザ・サークル - SNSは何をしたのか?

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はアメリカ作家デイヴ・エガース氏の小説「ザ・サークル」(早川書房)。エマ・ワトソン主演で映画化したことからも有名な小説で、非常に明確な形で現代のSNSを風刺した小説となっていま…

【読書コラム】一億総ツッコミ時代- 僕が「読書コラム」を書く理由

こんにちは!今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は芸人のマキタスポーツさんによって書かれた『一億総ツッコミ時代』(講談社文庫)。この本では、マキタスポーツさんがボケ・ツッコミという芸人らしい視点から現代日本に漂う閉塞感を考…

【読書コラム】零號琴 - 教養はなぜ必要か?

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は飛浩隆さんの小説「零號琴」。この作品は2018年の10月に出たばかりのSF小説です。作者の長編としては16年ぶりの作品ということで、出版された当初はTwitterなどのSF界隈は非常に盛り上…

【読書コラム】「理系」という生き方- Stand On the Spectrum

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は毎日新聞化学環境部によって書かれた『「理系」という生き方』。この本では理系という切り口で教育論を論じている本であり、僕がもともと違和感を抱いていた「理系」「文系」という区分…

【読書コラム】スカイ・クロラ - 人生のミッションという名の退屈凌ぎ

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は森博嗣さんの小説「スカイ・クロラ」。この作品はアニメ映画にもなったこともあり、割と有名な小説だと思います。僕個人としても思い入れがある作品で、考察しがいのある話なので、今回…

【読書コラム】文脈力こそが知性である - 「空気を読め」の本当の意味

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は齋藤孝さんの「文脈力こそが知性である」です。斎藤さんは明治大学で文学部の教授をなされている方で、「声に出して読みたい日本語」や「語彙力こそが教養である」などの著書でも有名な…

【読書コラム】服従 - アドラー心理学は特効薬なのか?

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はフランスの現代作家ミシェル・ウェルベック氏の「服従」。この小説はイスラム化するフランスを描いた近未来小説であり、政治や思想、アカデミズムなど、まさに現代ヨーロッパが直面して…

【読書コラム】宇宙創成 - 「なぜ?」を見つけるための多様性

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はサイモン・シン氏の「宇宙創成」。この筆者は「フェルマーの最終定理」や「暗号解読」などの自然科学の分野のノンフィクションを書いている方で、この三作に共通しているのは、とても複…

【読書コラム】天才感染症 - 我々は本当に頭が良くなりたいのだろうか?

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はアメリカのSF小説「天才感染症」。作者はデイヴィット・ウォルトンという作家で、アメリカのウォール・ストリートジャーナル「ベスト・ブック・オブ 2017」のSF部門の年間1位に輝いた小…

【読書コラム】文明崩壊 - 「地球にやさしく」論は今すぐ投げ捨てるべき

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はジャレド・ダイアモンド氏の「文明崩壊」。同著者の「銃・病原菌・鉄」を読んだことをきっかけに、氏の鋭い洞察と明快な文章力に魅力を感じ、ほかの著作も読んでみようとして手に取った…

【読書コラム】ハイ・ライズ - テクノロジーという欲望のアンプ

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はイギリスのSF作家J・G・バラード氏の「ハイ・ライズ」。2015年に実写映画化した作品らしいので、小説は読んでいなくても、映画は見たことがあるという方もいるかもしれませんね。 かな…

【読書コラム】FU○K IT - amazonで1円で売ってる人生論

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本はジョン・C・パーキン氏の「FU○K IT」(伏字は自主規制です(笑))。その衝撃的なタイトルに興味を惹かれて手に取りましたが、自分の価値観に非常に近いと感じ、人生における愛読書にす…

【読書コラム】ペンギン・ハイウェイ - ジャバウォッグを越えてゆけ

こんにちは! 今回も読書コラムを書いていきたいと思います。テーマ本は森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウェイ」。アニメ映画化したりとなにかと話題の小説です。 実はこの記事を書く前々日に読み終わったばかりではありますが、かなり考察しがいのある小…