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【読書会】第10回レバレッジリーディング読書会(2020年1月)レポート

こんにちは!
1/18(土)の夜に、第10回レバレッジリーディング読書会を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!

今回の読書会は去年の10月ぶりの開催です。人が集まらなかったり、僕の個人的な急用が入ってしまい、11月・12月と開催できなかったのですが、2020年ということで心機一転開催することができて嬉しい限りです。前回同様、主催を含めて参加者二人という規模でしたが、それでも学びのある時間だったなぁというのが久しぶりに開催した率直な思いです。

また、今回は読書会の開催をSkypeではなくZoomで行うことにしました。というのは、Skypeだとどうしてもアカウントの作成の手間が必要であり、普段使い慣れていない人にとっては少しハードルが高くなってしまっているのではないか、と思ったからです。Zoomというツールを聞いたことのない方もいるかもしれませんが、アプリのダウンロードのみでWeb会議に参加可能で、アカウントを作成するなどの面倒な作業がない分、参加自体は手軽だと思います。もし、Skypeということで少しハードルを感じていた方がいれば、これを機会に参加を検討いただけるとうれしいです!

参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。

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概要

まず、今回開催した読書会の概要を説明したいと思います。

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。

具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「圧倒的な量のインプットとアウトプットができる読書会」です!読書会用のホームページを準備しているので、詳細はそちらをご確認ください。

leverage-reading.com
冒頭に書いた通り、今回の参加者は主催の僕を含めて2人。少人数だったため、話題が尽きたら時間の前に切ろうと思っていましたが、前回同様なんだかんだであっという間の90分でした。
全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

読んだ本リスト

事前に参加者の方から12月に読んだ本のリストを頂き、主催者がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。
【第10回】レバレッジリーディング読書会リスト.xlsx - Google ドライブ

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ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。

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「中東から世界が崩れる」 高橋和夫 (NHK出版新書)

こちらはわたくしKJが紹介した本です。タイトルの通り、中東のダイナミズムを民族や歴史、国家や宗教などの面から解説した新書。これを書いている今現在、アメリカとイランが予断を許さない状況にありますが、ニュースだけでは見られない中東の現実を知ることができたという意味でこの月のベスト本に選ばせていただきました。

日本のニュースを見ていると、イスラム教のスンニ派とシーア派の宗派対立としてシンプルに考えがちな中東の対立構造が、地政学や資源の問題としてある程度しっかり理解できたと思います。特に印象的だったのは、中東で近代国家と言えるのは、エジプト・トルコ・イラン・イスラエルくらいのもので、残りの国は国家の体をなしていないという主張です。日本にいるとなかなか意識することのない中東について知るきっかけとしてもおすすめの一冊です。

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「「自己啓発」は私を啓発しない」齊藤正明(マイナビ新書)

この本は、前回「老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体」を紹介していただいた方の紹介本です。なかなかインパクトの強いタイトルですが、その内容は「自己啓発」のセミナーや教材に600万円以上を費やしてしまった著者が、その時の経験を語った本のようです。

本の内容お話を聞く限り、なかなかエゲツないことをやっているセミナーも多いらしく(もちろん真っ当なところもあると思いますが)、高額の教材を買わされたりすることも少ないようです。騙される人が悪いと言えば簡単ですが、自分がそこに立った時に抵抗できるかどうかはわからないので、その手口を知っておくことは無駄ではないかなと。ちなみに今現在(2020/1/19)Kindle unlimitedで配信されていたので、早速読んで見ました。この記事を書いている時点で既に読了済みです(笑)

Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとしてリストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。

僕が質問させていただいたのは、タイトルが印象的だった「地元がヤバイ…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門」という本について。その本を読んでいた方としては、上述のベスト本はこの本とどちらにするか迷うくらい良い本だったとこのです。

内容としては、地域再生のコンサルタントとして多数の経験を持つ著者が、地域再生のうまくいった事例やうまくいかなかった事例を紹介しながら地域再生に重要なことを解説する本らしいです。その方がいうには、地域再生において補助金は悪であるということ。期間限定の補助金では地域の持続的な発展は望めない上に、補助金が下りることで地方の役人が予算を消化することばかりを追求してしまい、独立で事業として成立するような仕組みを作ることを阻害していると主張しているようです。

この方には、いままでにも日本の地域論や都市論についての本を紹介してもらっており、なかなか僕自身で積極的に情報をとりにいく分野でないだけに、こういう機会で話を聞けるのは非常にありがたいです。読書会でも話したのですが、自分がアンテナを「張っていない」部分の良書が見つかるのがこの会の良いところだなぁと感じます。

逆に質問頂いたのは「若者はなぜ3年で辞めるのか?」。こちらは日本の企業における年功序列制に対する問題点を指摘する新書です。今となっては年功序列制への問題点自体は今更感のある論点ではありますが、15年近く前の時点でそこを強く主張していたことは十分に意味のあることだったのかなと思います。

そのほか、雑誌「法学セミナー」で見たというオレオレ詐欺における法律的な取り扱いについて教えてもらったり、逆に池上彰さんの「わかりやすさの罠」について解説したりと、自分が知らない話を聞いたり、読んだ本について振り返ることで得られたものも少なくないように思います。やはり月10冊というハードルの高さゆえかなかなか人が集まらないことに苦慮していますが、引き続き続けていきたいと思います。

まとめ

今回は第10回レバレッジリーディング読書会のレポートを書かせていただきました。

今回は久しぶりの開催となったわけですが、一時期できていなかったが故に僕自身がこの読書会で得られていたものに改めて気づくことができたと思います。どこまでいっても一人で読める本の量は限られているので、こうして意見交換する事で得られるものは多いと感じます。

次回は2月15日の夜に開催予定です。すでに募集は開始しており、HPか読書メーターより参加申し込みが可能です。興味のある方は是非お申込みください!

leverage-reading.com


bookmeter.com


それでは、また!