こんにちは!
6/15(土)の夜に、第5回レバレッジリーディング読書会を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!
身近なことからスケールの大きな話まで、本をきっかけに色々な分野に興味を持つきっかけになる会だったと思います。
参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介します。
概要
まず、今回開催した読書会の概要を説明したいと思います。
この読書会はビジネス書を中心に本を多読している方や、これから読んでみようとチャレンジする方向けの、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。
具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「圧倒的な量のインプットとアウトプットができる読書会」です!
読書会用のホームページを準備しているので、詳細気になる方はそちらをご確認ください。
今回の参加者は、僕を含めて4人。今回は皆さん2回目以降の参加でした。時間は前回同様に夜の20:00~21:30の90分間です。
全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。
読んだ本リスト
事前に参加者の方から5月に読んだ本のリストを頂き、主催者の僕がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。
個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。
【第5回】レバレッジリーディング読書会リスト.xlsx - Google ドライブ
今回は、以前の会で紹介のあった本をお互い読みあったり、影響を与えたりしていた印象が強く、いい感じで交流が生まれてきたのかなという気がしました。
ベスト本紹介
リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。
「いま世界の哲学者が考えていること」 岡本裕一郎 (ダイヤモンド社)
こちらはわたくしKJが紹介した本です。現代哲学の解説書で、現在進行形で議論されている論点をさらっと説明しています。まさにこのブログで議論しているような内容も多く、非常に興味深く読めました。
日本で哲学というと、過去の哲学者たちの思想(プラトン、ニーチェ、カント等)を探求する学問だと捉えがちですが、 世界の潮流はそうではないと主張しています。テクノロジーや経済学・宗教などの幅広い分野を参照しながら人間はどこからきてどこにいくのかを考える面白さを再認識させられます。
「日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち」(光文社新書)
前回「都市は人類最高の発明である」を紹介していただいた方の紹介本。日本における年齢・性別・学歴ごとに分類し、データを元に考察した本であるとのこと。豊富なデータがあることも特徴のようです。
特にフォーカスされているのは、若くて非大卒の男性について。日本は大卒かそうでないかで収入などの格差が大きく、割りを食っているのがこの人達であるらしいです。女性や高齢者は社会的な弱者と見做されるため救済措置がとられるが、若い男性であることから弱者とは見られず、今まで放置されていたこの層を救済すべきだという主張だそうです。これからの日本を考えるうえで、知っておきたいと思える内容ですね。
「直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN」 佐宗邦威(ダイヤモンド社)
この本は前回「樹木たちの知られざる生活」を紹介された方のベスト本です。カイゼン思考や戦略思考、デザイン思考など色々な思考法がありますが、この本で提唱されているのはビジョン思考。
「ビジョン思考」とは、思いつきである妄想を解釈していき、それを実行するにはどうすればいいのかを考える思考法とのこと。新しいものを作るためには妄想力を鍛え、どんどん実行することが大事のようです。この読書会自体も、より面白いものにするためにこの本を読んでクリエイティビティを養った方がいいかもしれません!!
「ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか」 熊谷徹(青春新書インテリジェンス)
この本は以前「創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」」を紹介された方の紹介本です。以前、別の方がこの読書会で紹介した「ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活は「豊か」なのか?」の姉妹本です。なんでも、「年290万円」を買おうとしたら間違えてこの「150日休んでも」を買ってしまったのだとか。
日本人の感覚としては年150日も休むというのはちょっと信じがたいですが、ドイツ人はやはりそのくらいしっかり休んでいるようです。残業などはせず、メリハリをつけて生産性の高い仕事をしているのがポイントみたいですね。一方、時間内に仕事を終わらせなければならないプレッシャーや、休みが多い分会社に出ている人にかかる負担が大きいなど、良いことばかりでも無いようです。。。
Q&Aタイム
今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとしてリストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。
時間設定としてはちょうどよく、お互いに気になる本については一通り話ができたのでは無いかと思います。
今回は本当に、話題の幅の広さが特徴的だったと思います。前回話題になったことと、今回「ドイツ人はなぜ。。。」が紹介されたこともあり、ドイツの働き方についての話になったのを皮切りに、コピーライトの話、心理学の話、コミュニケーション論、企業のスタートアップやデザイン思考、カルト宗教からピクトの話まで、本当に色々な話題が短時間の間で展開されました。
ここまで多彩な話を限られた時間で話す機会はなかなか無いので、そういう意味でも良い会になったかなと思っています。この読書会のコンセプトとしてる「圧倒的インプットとアウトプット」という目的は果たせるようになってきているのかなと。
あと、個人的に面白いと思ったのは、誰かが「割れ窓理論」について言及した時に、その場にいた全員がそれを知っていて、何事もなかったかのように話が継続されたことですね(笑)。ある程度心理学を知っている方ならそこまで特殊な知識では無いとは思いますが、それでも4人全員が当たり前のように知識を共有していたのが面白いと思いました。
(ちなみに「割れ窓理論」とは、建物の窓が割れている状況が放置されると、人は誰も気にかけていないという認識をしてしまい、さらに治安が悪化するというような仮説のことです)。
もちろん、わからないことは気軽に聞き合える雰囲気でもあるので、何か特別な知識がなければ参加できないということは全くありません。
まとめ
今回は第5回レバレッジリーディング読書会のレポートを書かせていただきました
これまで毎回の人集めと実施に必死すぎて(笑)あまり意識していませんでしたが、なんだかんだで次回で開催から半年になります。思いつきで始めた時のことを考えると長いようで短いですね。やはりなによりも継続が重要だと思うので、引き続き月一のペースで開催していくつもりです。
そのうち何か新しいこともやっていきたいですね!
次回は7月20日の夜に開催予定です。すでに募集は開始しており、HPか読書メーターより参加申し込みが可能です。興味のある方は是非!
それでは、また!