こんにちは!
先日11/24に行われた、のののさん主催の彩ふ読書会に参加したので、そのときのレポートを書きたいと思います。
開催者の方の公式のレポートは↓になりますので、もし良ければ合わせてご覧ください。
【東京】11/24読書会レポート | 彩ふ読書会
【東京】11/24レポート"文学フリマ東京&スイーツ会&東京会場ほぼ一周年半イベント打ち合わせ" | 彩ふ読書会
彩ふ読書会東京地区
彩ふ読書会は、のののさん(通称のーさん)という方が主催している読書会です。のーさん自身は大阪の方で、もともとは大阪を中心に読書会を行っていたそうなのですが、それをもっと広げようということで、東京・名古屋・京都などでも読書会を展開しています。本当に主催者の方の行動力には脱帽する限りです。
この読書会のコンセプトとして主催者が掲げているテーマは「居場所作り」で、私自身がこのコンセプトに強く共感したこともあり、昨年6月よりサポーターとしてお手伝いさせて頂いております。
今回のポイントは、なんと言っても午後の文学フリマへの参加!いつもは午後は課題本読書会を行なっているのですが、今回は特別企画として読書会参加者で文学フリマに遊びに行ってきました!自分1人ではなかなか行かないところなので、こういう機会があるのは嬉しいですね!
午前の参加者は32人、そのうちの約20人が文学フリマに参加ということでなかなかの大所帯での移動になりました(笑)。この人数できちんと移動できるかは結構心配していたのですが、なんだかんだできっちり移動できて良かったです。
午前の部「推し本披露会」
今回の推し本披露会は5グループに分けて行われました。僕が参加したのはCグループです。
紹介された本たちはこちら
(参加者直筆の紹介文は公式レポートで公開しています。ぜひそちらもご覧ください)
Aグループ
Bグループ
Cグループ
Dグループ
Eグループ
今回、僕が紹介した推し本は『結城浩のWiki入門』。読書会にも慣れてくると、我ながらだんだん推し本が奇をてらったものに傾いてしまっている感があるのですが、それでも普通に受け入れてくれる彩ふの器の大きさは有難い限りです。
ネットを介したコミュニケーションというとSNSが真っ先に挙げられる昨今ですが、最近そこに限界を感じ始めています。そこで、あえてコミュニケーションツールとしてのWikiの可能性を再発見できないか、と考えている中で、この本を紹介させていただきました。
僕が最近のSNSに感じている違和感は、そのコミュニケーションの非対称性です。有名人やインフルエンサーと呼ばれる人たちが人を惹きつける発信をする一方でフォロワーはそれを次々と消費する、という形のやりとりに「劇場的な」印象を抱いていて、双方向的なコミュニケーションやそこから生まれる創造性が乏しいのでは無いかという気がしてなりません。
そこでやや時代遅れとも言える「Wiki」に可能性を見出しているわけです。ご存知ない方のために簡単に説明すると「Wiki」とはインターネット上にある誰でも書き込み・修正ができる「ホワイトボード」のようなイメージです。誰か1人が情報を管理するホームページとは違い、参加者全員がコンテンツを作ることができ、それでいて、人が作ったものに対して自由に手を加えることができることが特徴です。
僕がこの「wiki」という形式が面白いと思うのは、参加者が管理者と閲覧者に二分されるのではなく、「がっつりコンテンツを作る人」「見るだけの人」「記事は作らないけどコメントは入れる人」「たまにコンテンツをつくる人」というような様々なレベルでの参加の形態が許容されることです。特に、誰でもが自分なりの形で価値を「創造」する側に回れることで、面白いものが生まれる余地があるのではないかと思うのです。
本気で語ろうとすると、いつものコラムくらいの分量になる気がするので(笑)ここらでやめておきますが、みんな参加しながら創り上げていく感じが魅力的だなぁということで、この本を紹介させていただきました。実は、これに関してはコソコソと動いていることがあるので、そのうち発表したいとは思います( ̄▽ ̄)
今回は同じテーブルで紹介されていた本が幅広い上にどれも面白そうな本だったのが印象的でした。装飾がめっちゃ凝ってるドラゴンについて架空の図鑑「ドラゴン学」のインパクトはもちろん、一人暮らしの身としては「おひとりさま200万円生活」はすごく参考になりそうな本でしたし、癌や結核などの病気の「比喩」としての使われ方を論述した「隠喩としての病」という本もとても気になりました。今回会話していて、自分たちがいかに何の違和感もなく「組織の『癌』」などという表現を使っていることに気づき、その背後にある病のイメージというと云うものを考えさせられてしまいました。今回のテーブルでは「課題本読書会か」ってくらい、この本についての話で盛り上がりましたね。
そして、今更ながらですが、読書会における辻村深月さん人気がすごいですね(笑)。読書会ごとに最低一冊、多い時は二冊くらい持ってきている方がいるイメージです。今回のEテーブルでは辻村さんの本を持ってきた方が2人いて、その話で結構盛り上がったようです。こういう、普段の生活ではなかなか出来ないような話ができる相手がいたりするのも読書会の楽しいところですね。
午後の部「文学フリマ東京に行こう!」
冒頭に書いた通り、今回の午後は読書会ではなく、読書会参加者で文学フリマに遊びに行きました!20人前後の大所帯でしたが、無事に会場にはぐれず到着できてひと安心です。
僕はこの手のイベントは全然参加した経験がなかったので、その熱気と人の多さが想像以上でびっくりしました。出展されている本も、どれも普通に書店に並んでいても全然違和感がないほどきちんと製本されているものが多く、「フリマ」という言葉から想起される内容とはだいぶ違ったものでした。
こういう時に推しサークルや推し作家がいれば比較的とっかかりになりやすいのかなぁと思いつつ、前情報は全然チェックしていなかったので、とりあえずと云うことでSFのブースをとっかかりにしてブラブラと見て回りました(文学フリマについてからは各自自由行動です)。
会場の雰囲気や出展されている本を見ているだけでも楽しかったのですが、せっかくなので何か買おう!ということで購入したのがこちら。
全体を通して驚いたのは、世の中にはこんなに文章を作るアマチュア集団がいる、ということです。なかなか自分の日常生活で交わる部分がないからこそ、読書会のコミュニティを通して新しい世界が見えたことが本当に面白い!非常に個人的な話ではありますが、読書会の文芸部で近日中に創作小説を書くと宣言してしまったので、今回の文学フリマで創作モチベをもらえたことも良かった点です(笑)
先のWikiの話ともかぶる部分はありますが、常に消費者であり続けるというのはなかなかきついと思うので、こういう創造性が溢れる場というのは興味深いですね。文学フリマのレベルになるとなかなかハードルは高いのかも知れませんが、なにかを生み出すこと自体を楽しむというのは大事だなぁと改めて感じた1日でした。
ちなみにこの後、サポーター陣は浜松町まで戻って来月予定されている「彩ふ読書会東京ほぼ1周年半記念イベント」の打ち合わせをしました。着々と準備は進んでおり、東京で約1年半参加していた僕自身としても非常に楽しみにしている企画です。おそらく近日中にホームページで募集を開始するのではないかと思いますで、興味のある方はお楽しみに!
まとめ
今回は11/24に行われた彩ふ読書会についてのレポートを書かせていただきました。この日は朝の読書会から夜の打ち合わせまで長丁場の1日ではありましたが、新たな世界にも触れることができて楽しい1日になりました。
次回の開催日は12月22日です。上記の通り、1周年半記念イベントということで、テーマ付きの「推し本披露会」+ ちょっと豪華なランチパーティを予定しています。
詳しい内容は彩ふ読書会のサイトにアップされ次第リンクを貼らせていただきます!
それでは、また!