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【読書会】第9回レバレッジリーディング読書会(2019年10月)レポート

こんにちは!
10/19(土)の夜に、第9回レバレッジリーディング読書会を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!

今回の読書会は主催を含めて参加者二人という史上最小規模でしたが、これはこれでいつもとはまた違った面白さがあったなと思いました。とはいえ、人数が増えた方が共有できる本の冊数的にも、視点の多様性的にも嬉しいのは確かなので、もっと参加者が増えて欲しいなぁというのが本音ではありますが…

参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。

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概要

まず、今回開催した読書会の概要を説明したいと思います。

この読書会はビジネス書を中心に本をよく読む方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。

具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「圧倒的な量のインプットとアウトプットができる読書会」です!読書会用のホームページを準備しているので、詳細気になる方はそちらをご確認ください。

leverage-reading.com
冒頭に書いた通り、今回の参加者は主催の僕を含めて2人。少人数だったため、話題が尽きたら時間の前に切ろうと思っていましたが、なんだかんだであっという間の90分でした。
全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

読んだ本リスト

事前に参加者の方から9月に読んだ本のリストを頂き、主催者がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

【第9回】レバレッジリーディング読書会リスト.xlsx - Google ドライブ

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ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。

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「Think Clearly」 ロルフ・ドベリ (サンマーク出版)

こちらはわたくしKJが紹介した本です。多くの書店で平積みされていたり、一時期電車の広告で話題となっていたベストセラーの本です。その内容としては、世の中の出来事や自分の境遇について、どのように捉えればよりよく生きられるのか、について52個のヒントが書かれています。ベースとなっているのは、心理学・ストア派哲学・バフェット氏をはじめとする長期投資の考え方の三本。

この本の中で、僕の好きな「ファスト・アンド・スロー」で有名な行動経済学の教授「ダニエル・カーネマン」氏の理論が多く引用されているのが特長です。いくつか、僕が印象に残った考え方を紹介させて頂きましたが、それを話してて気づいたのはどれも「 身もふたもない」と言えるような内容だったことです(笑)。このあたりは僕の性格が色濃く出ているなぁという気がします。

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「老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体」鈴木大介(ちくま新書)

この本は、前回「ビジネスモデル 2.0図鑑」を紹介していただいた方の紹介本です。この本は、高齢者を狙った詐欺行為の実態を描いた本であるとのことです。非常にショッキングな内容で、先月一番衝撃を受けたという意味で、今回のベスト本に選んでいただきました。

現代の高齢者を狙った詐欺の特徴としては、以下の2点。高齢者を狙った詐欺の手口が非常に巧妙になっていること、そしてその詐欺を担っているのは貧困層の若者だということです。若者が感じている世代間格差を歪んだ形で利用し、詐欺の担い手としてトレーニングしているらしく、その手口はたしかに衝撃的の一言です。高齢者を狙った詐欺の存在自体はよく知られていますが、その実態を知る機会は多くないので、現代日本を生きる身として、この本は読んでおく必要があるなぁと思いました。

Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとしてリストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。

僕が質問させていただいたのは、非常に特徴的なタイトルの「アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した」という本について。その内容は、最近もてはやされているギグワーカーという働き方(特定の企業に属さず、主にプラットフォームを利用して単発の仕事を請け負う働き方)について、実際にその中で働いた経験のある方が、その職場がいかにブラックであるかを書いた本であるとのこと。

非常に劣悪な労働環境のもと、アマゾンやウーバーと言った新興大企業に搾取される労働者の様子を見て考えさせられるものがあったとおっしゃっていました(ちなみに、この本で書かれていることは日本ではなく、イギリスのロンドンでのことのようです)。この本を読んでから、アマゾンの注文ボタンを押すときに躊躇するようになってしまったという話が印象的でした。

特にイギリスにおいては移民として入ってきた人が低賃金でも働いてしまうため、元々現地で暮らしてきた人たちの賃金もそれに引きづられて減少していることに不満が出ているようです。それが移民排除の感情や、EU離脱にも影響を及ぼしているというのは説得力のある言説です。

それに関連して、流れで質問させていただいたのが「コンビニ外国人」という本について。これもやはり、労働問題を扱っていて、日本におけるコンビニで働く外国人の方の劣悪な労働条件や、海外で現地の人を騙して日本の労働力として搾取しようとする違法な業者について書かれているとのこと。こう言った問題は、我々日本人全員が目を逸らしてはいけない問題のようにも思います。

まとめ

今回は第9回レバレッジリーディング読書会のレポートを書かせていただきました。

今回は参加者2人という小規模な会でしたが、それでも充実した90分になったと思います。とはいえ、冒頭に書いた通り、出来るだけ多様な視点や色々な本の情報交換がしたいという気持ちも強いので、もし興味がある方はぜひお気軽に参加をご検討頂けると嬉しいです。月10冊という制限が重いのは承知していますが、そこはあまり深く考えず、努力目標として捉えて頂いて大丈夫です。

次回は11月9日の夜に開催予定です。すでに募集は開始しており、HPか読書メーターより参加申し込みが可能です。興味のある方は是非お申込みください!

気づいたら、次回で10回目ということで二桁の大台に達するんですね。細々とやっている会ではありますが、この会を開催することで知り得た本や、出来た新たな繋がりもあるので、引き続き月一ペースで開催していきたいと思います。
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それでは、また!