たった一つの冴えた生き様

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【読書】2019年4月に読んだ本まとめ

こんにちは!

今回は、先月一ヶ月間に読んだ本について記事を書きたいと思います。この一ヶ月で読んだ本まとめは、本を読むだけで満足したり、冊数を読むことに傾斜しないためにも定例にしたいところです。


読んだ本まとめ

一ヶ月に読んだ本は下記の通り。

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総評

一ヶ月で読んだ本は37冊。その内訳は以下の通り。

 

- 小説・エッセイ → 7冊:国内4冊、海外(翻訳)3

- 自己啓発・ビジネス ・その他→ 30

 

3月は40冊だったので、冊数としては微減です。ビジネス書は1日1冊で定例で読んでいるので、数が減った原因は小説の数が少ないことですね。今月読んだ本はかなりページ数のあるハードカバーの作品が多く、一冊一冊に結構長く時間がかかってしまいました。

 

ただ、特に読んだ本の数を追求しているわけではないので、それはそれで別に問題ないかなとは思っています。もちろん、もうちょっと小説を読める時間を作れるといいなという気持ちはありますけどね(笑)

 

今月のマイベスト小説 & ビジネス書

今回の、小説・ビジネス書の中で心に残ったのはそれぞれ以下の通りです。

小説部門

今月、一番印象的だった小説は飛浩隆さんの「零號琴」。去年の10月に出版の前後からTwitterのSF界隈を中心に盛り上がっていた小説で、それを先月読むに至ったというわけです。その話題性から非常に楽しみにしていた小説ですが、600ページというボリュームも全く苦にならず、その期待を裏切らない面白さの物語でした。

 

東洋風で独特の雰囲気と文化を持つ惑星「美褥」。街全体が一つの楽器をなすという舞台設定。開府500年祭で奏でられるという秘曲「零號琴」。なんというかその設定だけで非常にワクワクするものがあります(笑)

 

また、物語展開の中に様々なサブカル作品のオマージュが散りばめられていて、特にシリアスなストーリーにプリキュアががっつり物語に結びついているのが衝撃です。大真面目にプリキュア(的な存在)を語りながら惑星世界の謎が解き明かされていくちぐはぐさが斬新で、後半の怒涛の展開には目が離せません。

 

僕はSFというとどちらかというと海外SFを読んでいることが多く、国内の作品はそこまでたくさん読んでいるわけではないのですが、もうちょっと国内SFも読んでみてもいいなと思った作品でした。

>2019/06/02追記 零號琴についての読書コラムを書きました!

【読書コラム】零號琴 - 教養はなぜ必要か? - たった一つの冴えた生き様

 

ビジネス書部門 

今月印象に残った本のビジネス書部門は宇野常寛さんの「ゼロ年代の想像力」。厳密に言えばビジネス書というわけではなく、批評・文化論の本と言えますが、まあそこはあまり気にしない方向で(笑)

 

この本に書かれている内容は、ゼロ年代(2000〜2009年)におけるサブカル作品の潮流を追いながら、現代日本の課題や解決策を読み解いていくという内容になっており、アニメやゲーム、漫画や映画など馴染みのある作品が次から次へと引用されていくのが特長です。

 

正直この本を読んだ時に抱いた感情は「悔しい」というものでした。ほとんどの人がただのエンタメとして片付けてしまいそうな作品群に対して、とても深く思索を進めており、その深い洞察力と読者を議論に引き込んでいく文章力には羨望の念を禁じ得ませんでした。率直に、こういう文章が書けるような人になりたいなと。こういう感情を抱いたのは落合陽一さんの「日本再興戦略」を読んだ時ぶりだったので、こういう感情は大切にしたいと思います(それについての記事は↓参照)

 

【読書】1日1冊読書を始めた経緯 - たった一つの冴えた生き様

 

筆者の主張するゼロ年代サブカルの潮流を一言で言うと、「碇シンジでは夜神月は止められない」と言うもの。バブル崩壊後の日本で、伝統的な価値観へ不信を抱き、内側に閉じこもるのが90年代の潮流(その代表が「新世紀エヴァンゲリオン」)。そのアンチテーゼとして生まれてきたゼロ年代の大きな流れは、確かに不合理で信じられなけど、引きこもっていても何も生まれない。その世の中で自分の居場所を見つけたり、場合によっては間違っている体制の転覆を図るというもの(こちらの代表が「デスノート」)。

 

この潮流を様々なジャンルの作品を参照して主張してく様は鮮やかの一言。そして、サブカル論のコンテキストから、2008年の時点で現代日本の処方箋として「嫌われる勇気」でも引用されている「ニーバーの祈り」を提示しているのが衝撃的です。アドラー心理学は流行るべくして流行っているのだなと改めて実感しました。

 

宗教を求める心理

先に断っておきますが、このような見出しを出してはいるものの僕自身が特定の宗教にはまったという話では全くありません(笑)。これまでのブログの記事書いている通り、基本的には人間という存在が高尚なものだとも思っていないし、神というものが存在しているとも考えていません。

 

とはいえ、宗教自体は紀元前から純然として人間の歴史と共にあったものであり、人間を考える上で宗教の問題は避けられないと最近思うようになりました。それは3月に読んだウェルベックの「服従」を読んだことが一番大きいと思いますが(詳細は下記の記事を参照)、上でも紹介した「零號琴」でも皆が共有する物語というコンテキストで宗教というテーマが暗示されていますし、同じく4月に読んだ中野信子さんの「シャーデンフロイデ」という本でも宗教が求められる背景について論じられていました(それがちょうど「服従」についてのコラムで僕が論じていたことと全く同じだったのには驚きましたが…)

 

【読書コラム】服従 - アドラー心理学は特効薬なのか? - たった一つの冴えた生き様

 

そんなこともあり、人間心理や宗教論についての本をもう少し読んでみようと思っているところです。念のため断っておきますが、僕自身は宗教が良いとか悪いとかという話をするつもりは全くありません。信じたい人は信じれば良いし、そうでない人は信じなければ良いと思っています。

 

なにかを信じて幸せになれるのであれば、それはそれで悪いことではないでしょう(ほかの人の幸福を踏み潰したりしない、という前提ですが)。ただ、場所や時代を超えて宗教を求める人間の特性が非常に興味深いと思うからこそ、もう少し深掘りしてみたいなと思っているわけです。

 

まとめ

今回は4月に読んだ本のことをまとめました。やはり、読みっぱなしにするのではなくこうした形で定期的に自分の読んだ本を振り返る機会を設けることはなかなかいいですね!

それでは、また!