たった一つの冴えた生き様

The Only Neat Way to Live - Book reading, Fitness

【読書】2019年3月に読んだ本まとめ

こんにちは!

今回は、先月一ヶ月間に読んだ本について記事を書きたいと思います。この一ヶ月で読んだ本まとめは、本を読むだけで満足したり、冊数を読むことに傾斜しないためにも定例にしたいところです。

 

 

読んだ本のまとめ

一ヶ月に読んだ本は下記の通り。

f:id:KinjiKamizaki:20190406114205p:plain

f:id:KinjiKamizaki:20190406114252p:plain

f:id:KinjiKamizaki:20190406114315p:plain

f:id:KinjiKamizaki:20190406114348p:plain

 

総評

一ヶ月で読んだ本は40冊。その内訳は以下の通り。

 

小説・エッセイ → 9冊:国内5冊、海外(翻訳)4冊

自己啓発・ビジネス ・その他→ 31冊

 

冊数としてはこんなもんかなという印象です。だいたいビジネス本が1日1冊で、小説は3,4日に1冊くらいのペースですね。最近はブログにコラムを書いたり、読書会の準備をしたりしていて休日にがっつり読書をする時間が取れないこともあり、しっかり継続することを考えると、このくらいが無難なところかなという気はします。ただ、特に小説については、読みたい本が無限に出てくるのでもうちょっと読みたいという気もするのですが、なかなか難しいところです(笑)

 

今月のマイベスト小説 & ビジネス書

今回の、小説・ビジネス書の中で心に残ったのはそれぞれ以下の通りです。

 

小説部門

今月は印象に残る本が非常に多かったので、非常に迷いましたが、ベストはアメリカの作家・カートヴォネガットジュニアの「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」という小説としました。よしもとばななさんの「キッチン」は再読なので除外するとしても、ロシアのヴィクトル・ペレーヴィン氏の「iPhuck10」やフランスのウェルベック氏の「服従」、国内の綿矢りささんの「ひらいて」など、考えさせられる小説が非常に多い月だったので、選ぶのにとても苦労しました(笑)

 

この小説は生まれながらにして莫大な遺産を相続したエリオット・ローズウォーター氏を主人公として、その資産を狙う陰謀やローズウォーター氏の奇妙な行動や周りの人々を描く小説です。一応、ハヤカワSF文庫から出ていますが、SF的な要素はあまり出てきておらず、普通の現代小説といった感じです。

 

去年10月の読んだ本まとめでも、同じ著者の「スラップスティック」をベスト小説としてあげましたが、この「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」という小説でも「スラップスティック」を読んだ時のような強い共感をおぼえました。

 

ブラックジョークや皮肉、人間のどうしようもなさを描きつつも、その背後から滲み出る深い人間愛。どうしようなく怠惰でズルい人たちに対しても、それが人間であるというだけの理由で深い慈悲をかけるローズウォーター氏の姿には心を打たれました。この人の小説は引き続き定期的に読んでいきたいところです。

 

> 2019/9/21 この本についてのコラムを書きました!

【読書コラム】ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを - 自身の中の不寛容 - たった一つの冴えた生き様

 

ビジネス書部門

今月印象に残った本のビジネス書部門は細谷功さんの「具体と抽象」。最近ベストセラーになった「メモの魔力」で取り上げられていたことをキッカケに、ここのところSNS等で良く目にする本ですね。僕自身は「メモの魔力」は未読なのですが、僕の主催している読書会に参加されている方のおすすめでこの本を読むことにしました。

 

物事を考える上で非常に重要になってくる考え方である「具体」と「抽象」。この考え方自体は聞いたことがありましたが、それを図を使いつつ非常にわかりやすく説明しており、ページ数は少ないながらも懐の深さのある本です。実はこのブログを書いたりしている時なども、この「具体」と「抽象」という概念は意識しているわけですが、実際に使いこなすのは非常に難しいとも感じます。思考、文の作成、日常会話、プレゼンテーションなど、本当にあらゆる場面で必要となってくる考え方なので、しっかり自分のものとしたいなと思います。そのうち、この本についてのコラムも書きたいところですね。

 

ちなみに、過去に書いた「植物図鑑」についてのおふざけのコラムでの裏テーマも「具体」と「抽象」だったりします(笑)。

【読書コラム】植物図鑑 - 植物図鑑に学ぶAI時代の生存戦略 - たった一つの冴えた生き様

 

螺旋の力(笑)

実は3月の初めは手元にあるビジネス書の類の積読が切れてしまい、本棚の中から目についた本を再読しました。それがミシェル・ウォルター氏の心理学の本「マシュマロ・テスト」と瀧本哲史氏の「君にともだちはいらない」の2冊です。

 

どちらも、以前読んだ時から半年くらいは経ってからの再読でしたが、新たな発見があったり、他の本で読んだ内容との結びつきなんかもわかってきて、前に読んだ時とはまた違った印象を覚えました。また、その間に自分の周りに起こったこととか自分の行動・考え方なんかも変わっているなぁと感じる部分もあり、同じ本を間をあけて読むことで自分の成長や変化に改めて気づくことができたと思います。

 

これはその時にツイッターでも書いたことですが、ネジ山のように一周回って少しだけ前に進んでいるという実感を得ることができ、有名なアニメ「天元突破グレンラガン」でいうところの螺旋の力を感じることができたというわけです。「俺のドリルは天を衝くドリルだ!」というやつですね(笑)

 

冗談みたいな話ではありますが、同じ本を再読する事で少しだけでも自分の変化を感じられたことは非常に良い経験だったと思います。本を読むことはすぐに結果に繋がったり、すぐに何か自分に変化が生じる、といったものではないからこそ、こうして継続してきたことの意味が実感できると、またそれが継続のモチベーションになります。そういう意味でも、たまには同じ本を改めて読んでみるもいいかもしれませんね。

 

まとめ

今回は3月に読んだ本のことをまとめました。やはり、読みっぱなしにするのではなくこうした形で定期的に自分の読んだ本を振り返る機会を設けることはなかなかいいですね!

それでは、また!