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【読書会】彩ふ読書会12月&忘年会参加レポート

こんにちは!

先日12/23に行われた、のののさん主催の彩ふ読書会に参加したので、そのときのレポートを書きたいと思います。今回は、読書会のあとに行われた忘年会にも参加させていただきました。

 

開催者の公式のレポートは下記になります。

 

記事の中で、課題本の「植物図鑑」のネタバレを多少含むので未読の方はお気をつけください。

 

 

彩ふ読書会東京地区

彩ふ読書会は、のののさんという方が主催している読書会です。のののさん自身は大阪の方で、もともとは大阪を中心に読書会を行っていたそうなのですが、それをもっと広げようということで、東京・名古屋・京都などでも読書会を展開しています。本当に主催者の方の行動力には脱帽する限りです。

 

この読書会のコンセプトとして主催者が掲げているテーマは「居場所作り」で、私自身このコンセプトに非常に共感したこともあり、サポーターとしてお手伝いさせて頂いております。

 

ある程度回数を重ねている読書会だと、常連の方同士が仲良くなることで、どうしても内輪の集まり感が出てしまいがちです。しかし、今回の忘年会なんかでも、初参加の方と何度か参加されている方がわけ隔てなく仲良く話しているのを見て、凄く良い「場」になっているなと改めて思いました。

 

ただ、僕自身もどうしても話しやすい人に話しに行ってしまうところがあるので、引き続き内輪感が強くなりすぎないように注意していきたいです。やはり初対面の方と話すのは僕もかなり緊張してしまいますが、おそらく初参加の方の緊張の方がずっと大きいと思うので、こちらから積極的にお話しに行きたいですね。

 

午前の部「推し本披露会」

前回同様、推し本披露会は3グループに分けて行われました。私が参加したのはAグループです。

 

紹介された本たちはこちら

Aグループ

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Bグループ

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Cグループ

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今回、僕が紹介した推し本は鈴木信行さんの「宝くじで1億円当たった人の末路」。まあ、年末ジャンボの時期ということで(笑)。全体的に小説を紹介する方が多い印象があったので、今回は敢えて雑学系のこの本を持っていきました。この本は色々な人の末路を描いた所謂末路本で、タイトルの「宝くじで1億円当たった人」だけでなく、「友達がいない人」の末路や「賃貸派」の末路、「グロい映画が好きな人」の末路など結構幅広く扱っています。

 

末路と言っても、悲劇的な内容ばかりでなく、例えば「友達がいない人」の末路→全然問題ない、など多様な生き方を肯定するような内容になっていて、ちょっと元気がもらえるような本です。ちなみに上に書いた「賃貸派」や「グロい映画が好きな人」の末路も肯定的な内容です。

 

あ、でも宝くじで当たった人の末路はろくでもないとのことです(笑)。もし、この記事を見ている人で年末ジャンボを購入された方がいたらごめんなさい。

 

今回は前回同様、小説を持ってきた方が多かったですね。今回気になったのは、初参加の方に持ってきていただいた「三日間の幸福」と「探偵が早すぎる」あたりです。どちらも他の読書会とか、この読書会に参加されている方に以前聞いたことがある本だったので、これを機に読んでみようかなと思いました。早速、楽天市場で注文して購入済みなので、近日中には読む予定です。特に、ミステリーは普段全然読まないので、「探偵が早すぎる」は読むのが楽しみです!

 

午後の部「課題本読書会」

今回の課題本は、有川浩さんの「植物図鑑」でした。課題本として決まった当初は、哲学的で堅めな話題が多かった前回の「ハーモニー」のときと比べて、おだやかで平和な感じの読書会になるのかなーなんて勝手に想像していましたが、案外そうでもなく、非常に面白い会だったと思います(笑)

 

何が面白かったかというと、「甘すぎる!」とか「設定に無理がありすぎる!」というような結構辛辣なコメントもそこそこあったことです。もともと合う合わないは分かれる話だと思っていましたし、感じ方は人それぞれなので、それ自体をどうこう言うつもりはないですが、そういった意見を忖度せずに話せる環境が面白いなと思ったわけです。それでも、場自体がギスギスしていたわけでもなかったので、よいバランスだったと思います。

 

冒頭に書いたとおり、当初今回の読書会は穏やかに植物図鑑について話す感じになるのかと想像していました。それこそ、有川さんの作品が好きな方が、「このシーンが良かった」とか「この台詞が心に残った」といったようなことを話す、みたいなイメージですね。

 

ところが、蓋を開けてみたらそんなことはなく、見事に予想を裏切ってくれました。それはそれで凄く面白いと思いましたし、この作品が好きな方と、あまり合わなかった人が変に気を遣わずに話し合える「場」になっているというのが素晴らしいと思いました。やはり予定調和からは面白いものは生まれないと思いますし、それぞれが気を遣わずに個性を出せる場というのは、この読書会の「居場所作り」というコンセプトにも合っていると思うので、ある意味理想的な会だったのかも知れません。

 

>2019/1/14追記 あんまり書くつもりはなかったのですが、植物図鑑の読書コラムを書きました。

【読書コラム】植物図鑑 - 植物図鑑に学ぶAI時代の生存戦略 - たった一つの冴えた生き様

 

忘年会

記事の冒頭にも書いたとおり、今回は午後の部の後に忘年会が行われました。読書会自体が居酒屋のスペースをお借りしてやっているので、移動なくそのまま飲み会に入れるのは良かったですね。

 

とりあえず、前回は飲みすぎて半分記憶を失っていたので、その反省を活かして今回はアルコールの量は抑えて会話を楽しみました。その場で2月以降の課題本の総選挙も行われましたが、きちんと冷静に判断できる程度には意識は保っていたつもりです(笑)。

 

ちなみに課題本選挙の結果は2月は原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」、3月は綿矢りささんの「ひらいて」、4月はウィリアム・ゴールディングの「蠅の王」。どれも未読の本なので、読むのが楽しみです!

 

まとめ

今回も非常に楽しく参加させていただきました。特に「植物図鑑」の課題本読書会は、ある意味この読書会らしさが出た良い会だったなと思います。

 

次回の開催日は1月27日です。課題本は、西加奈子さんの「サラバ!」。ちょうど今読んでいるところですが、とても話し甲斐がありそうな物語だなという印象なので、次回も楽しみですね!

 

それでは、また!